「明日は新元号の発表ですぞ大都督!」
「待てあわてるな、これは孔明の罠だ」
…というわけで、4月1日にとうとう新元号が発表されます。
菅官房長官「新元号は…『楽園』です! 出典は知りません!」
こうして、5月から「楽園元年5月1日」などに変わることが決まりましたが…
4月某日。
太郎君は、魔貫光殺砲の使用免許の更新手続きに行きました。
ところが…新しく受け取った魔貫光殺砲の免許証に、こう書いてあるではありませんか!
『有効期限 平成36年4月某日』
怒った太郎君。
「おいっ、平成36年なんて存在しねぇだろうがーっ! 新元号の楽園6年の免許をよこせ!」
「それが平成36年の免許しかお渡しできません」と、緑色の肌をした冷たい事務員。
「なにをっ、魔閃光ーっ!」
どっかーん!!
さて問題です。太郎君はなぜ魔貫光殺砲を使わなかったのでしょうか?
じゃない、
なぜ「楽園6年4月某日」が期限の免許証を発行できなかったんでしょうか?
はい、4月1日の新元号発表は、5月1日から「楽園」という元号になりますよ、というお知らせです。つまりこれは予言のようなもので、新元号「楽園」はこの世にまだ存在しません。この世に存在するようになるのは、今の天皇が退位し、皇太子が即位した瞬間であって、それまで「楽園」という元号は存在しません。
存在しない元号の有効期限で魔貫光殺砲の免許証を発行することはできないんです。
なので、4月の間は、次の元号が分かっていても「平成32年」、「平成33年」といった書き方をします。
…たぶん、そうなるはず。