>>929
真面目な話ばかりしすぎて、気持ちよくないことばかり考えさせ過ぎちゃったかな。
11月ごろだったか、キャンパスカウンセリングを受けたことがある。妹の生活態度の悪さと、それに影響される両親や、何より俺の生活習慣にまで影響を及ぼすほどで、多分あれは鬱の一歩手前まで言ってたと思う。
症状としては、そわそわするというか、ドキドキするというか、不安感ともまた違うような、とにかくそういう今まで味わったことのない不快感のせいで全く眠れない日々が続いた。この症状が出たのは、妹が夜中に宿題を片づけている時に出る物音で叩き起こされることが原因。しかも日付が変わる頃(最も睡眠の質が問われる時間帯)だから、不眠で済むわけがない。
でも、もっと辛かったのが、ストレスに敏感になりすぎてたということ。
不眠による思考力の低下と度重なるストレスで、嫌なことばかりがちらついて、普通の人じゃ何とも思わないような些細なことにまで
苦しめられるようになっていた。自分なりにではあるけど、合理的に物事を分析する哲学的な思考を意識して過ごしてる俺が、もう考え方どうこうじゃどうしようもないところまで追い込まれてて、本当に危険を感じた。その危険を自覚して、すぐさま合理的に対処しようと思えたのはひねくれ者の俺だからこそ出来たことかもしれない。
そこでキャンパスカウンセリングのことを知った俺は迷わず受けることにした。カウンセリングというくらいだから、きっと心理学に長けた人が具体的な解決策をポンと出してくれるんだろうなと思ってたから、俺のストレスをどうにかするよりも、妹を心理学的にコントロールする方法を聞こうと思ってたんだけど、ストレスの原因を根本的に解決することが最も確実で効果的なのは間違いないけど、それはとても難しいことだし、それを解決するための方法を考えてる間にも心は蝕まれるから、だったら別のことををする方が一番だよって言われた。だから、俺が思ってたようにマインドフルネスとか脳トレとか、一方的に知識を語って方法論を導いてくれるんじゃなくて、日常生活の中でちょっといつもとは違う見方をして、新しい考え方を模索してみようっていうことの方が強かった。
そこで得た考え方っていうのが、日常生活の中であった「良いこと」を意識してみるというもの。今日一日に起こった「嫌なこと」を3つ挙げてくださいって言われたら簡単にできるけど、その逆で「良いこと」を3つ挙げてくださいって言われても難しい。カウンセラーいわく、これは俺が追いつめられてるからじゃなくて、そもそも現代人はこれが苦手で、普段「良いこと」よりも「悪いこと」ばかり意識しがちだから病んでしまう人が多いとのこと。この「良いこと」っていうのは、ご飯が美味しかったとか、そんな些細なことでもよくて、重要なのはそれを噛みしめて生きること。
この方法と、独自のストレス軽減策(マインドフルネス等)によって今ではすっかり元通りになった。
結論として、悪いことを意識すればそれだけ心も追いやられてしまうし、逆もしかりで良いことを意識すればそれだけ心も晴れるよっていう話。とはいえ慣れるまでに時間もかかるし、目の前に問題を抱えていながら「悪いこと」から逃れられないっていう根本的な問題もあるだろうけど、あくまで一つの考え方として参考にしてほしい。