中国人は自分たちを「黄帝(古代の伝説上の帝王)の子孫」と言って誇ってるし、韓国人は自分たちを「檀君(紀元前2333年に国を作ったという伝説上の王)の子孫」と誇ってる。紀元前2333年なんてデタラメな年代設定だけど韓国の小学校では史実として教えてる。中国人も韓国人も、日本でいえば「アマテラスの子孫」とか「神武の子孫」とか言ってるようなイメージかな。
アメリカのような新しい国はともかく、古くからの国はたいてい建国神話を持ってる。その神話に民族のルーツを求めて、民族としてのアイデンティティや連帯感を持つ。アメリカ先住民族(いわゆるインディアン)にしても、オーストラリアのアボリジニにしても同じ。日本の場合は、その神話の主人公の子孫が「現存している」という面で特異なんだけども。
韓国人だって、檀君の悪口言われたらきっと怒るよ。アイデンティティの否定になるんだから。日本にとって天皇が「譲れない一線」なのも同じだよ。