絶海の南雲島6

736南雲@お人好し
2019-02-02 01:28:50
ID:PBfamily

というか、もともとアメリカとソ連、今ではアメリカとロシアの間の約束だから他の国は関係ない。

私もあんまり詳しくないんだけど、INFの対象は短距離~中距離ミサイルで、アメリカとしてはもともとソ連に西ヨーロッパ諸国に向けた核ミサイルを全廃させるのが目的だったらしい。ソ連としてもアメリカのミサイルが西ヨーロッパに配備されてると脅威になるし。
だから当初、ソ連はアジア方面のミサイルは残すつもりで、アメリカも容認してたらしいよ。それだと日本が狙われたままになるから、当時の中曽根総理がレーガン大統領に頼んで、アジアも含めての廃棄に持ち込んだらしい。

「ロシアが条約を破っているからアメリカも破棄する」という理屈だけど、それより重要なのは、米露間の条約だから中国は含まれないというところ。今、アメリカの主敵は中国のほうだからね。中国は自由に開発できるけど、短~中距離ミサイルとなればロシアの場合と同じで標的は日本。中国は日本を標的にしたミサイルを作り放題なのに、アメリカは制限されるから日本への「核の傘」が不完全になっていたわけで、核軍縮には反するけど日本にとって今回のことは悪いことばかりじゃない。

日本には非核三原則があるけど、少なくともアメリカ側の都合としては、これで日本に対中用の弾道弾を配備できるわけだ。今の日本は、ロシアと中国が核ミサイルを持ってるだけでなく、北朝鮮にも狙われてる。それどころか、味方のはずの韓国も、「いざとなったら北朝鮮のミサイルを利用して日本に撃ち込もう」という話をしてるほどの状況。これだけ核の標的にされながら日本だけが非核三原則って味方の核まで認めないのはバカバカしすぎる。

INF破棄となれば、こっそり配備してたロシア側も大っぴらに配備できるようになるから危険が増大する。けど、中国や北朝鮮も含めた均衡を考えると日本にとって悪い話ばかりじゃないし、経済的に苦しいロシアが今になってハデな核軍拡をするか(従来型の核は使ったらオシマイ、「使えない兵器」だから)どうか。それより怖いのは中国だよね。ロシアほどの技術はなくても金があるから。

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