たとえば「汝殺すなかれ」(人を殺してはならない)という教えがある。
これは「人を殺す人がいる」という現実があるから生まれた教訓だ。もし、殺人する人が誰もいなければ、人を殺してはいけないという教えは生まれないし必要ない。仮に生まれても無意味な言葉になる。
学校の教師が「人を見た目で判断するな」というのは、人を見た目で判断する人がいるからこそ発せられる言葉だ。
人を見た目で判断する人がいるという前提だからこそそのように教えるのであり、人を見た目で判断する人がいるなら自分は見た目で判断され得る。よって、身だしなみを整えることは不利益を被らないために必要である。
哲学者とか知らないけど、現実からかけ離れた机上の空論に私は興味はないよ。