社会問題になってるように児童虐待が急増していて(もっとも、虐待自体の増加よりも、虐待の定義が広くなったことと今まで見逃されてたのが通報されるようになったことが主要因)、児童相談所は全国的に手が回らなくなってる。加えて、児童福祉司の定数も法改正で増やされるから、児童相談所の増設は不可欠。今回の計画は児童相談所だけでなく複合施設のようだけど、別々に建てるよりも1つにまとめるほうが合理的でしょ。
「なぜ南青山なのか」については、港区立の施設だから港区内に建てるのは当然で、相当広い面積が必要だから、区内にそんなにまとまった土地が南青山にしか手に入らなかっただけらしい。つまり他の選択肢は無い。国有地を公共施設目的で買収すると相当割り引かれるらしく、よその民有地を買い取るより、元々の地価が高くても安く済むのだとか。
南青山以外に建てようとすると、今の計画よりもっと高くつくうえに土地買収に時間がかかる。買収交渉に時間がかかればそのぶん救われない子供が増える。区の立場としては、「南青山のブランドイメージを守るためだけに、多額の税金と時間をかけ、より多くの子供を犠牲にする選択はあり得ない」ということだろうね。
保育所だって待機児童問題で、「早く増やせ、でも我が家の近くには作るな」という人が多いよね。