>>434
最近読んだ哲学の本にヒュームの複合概念ってのが載ってあった。
宗教が唱えていた思想の綻びを隠せなくなり、自分たちが騙されていたことに気づいた信者たちによって信仰の時代が終わりを迎え、新たに合流主義の時代に突入した。人々は絶対的な真理をを求めるようになった。その頃、経験を重視する帰納主義と論理的な手続きを重視する演繹主義に党派が分かれていた。人々が真理を求め始めて間もない頃だったから、何かを知ろうにも、技術もなければ道具もないので、自分の頭で考えるしかなかった。だけどそもそも人間の考えが間違えることだってあるのに、どうして演繹的な手続きで答えが導き出せるのか。ヒュームはそこが腑に落ちなかった。だからヒュームは、経験しなければ何も分からないし、経験したことは紛れもない事実なので、経験こそが全てだと言った。
その過程で生まれたのが複合概念。複合概念ってのは帰納主義的な思想の一つで、全ての出来事・概念は人間の経験に基づいてますよーってこと。例えば、ペガサスは馬という経験と鳥の翼という経験が合わさってできたものだよね。
それと同じように、新しくキャラクターを考えるときは、自分が具現化したいイメージを、そのイメージに即したニュアンスのあるパーツをそれぞれ切り取って、また新しく組み合わせてるんじゃないかな。