自社株を自由に買い戻すことはできない。
できないから、企業の敵対的買収なんてのが成立する。買われたくない相手に大量の株を買われて経営権を乗っ取られる状態。
バブル崩壊とかリーマンショックみたいに立ち直り不可能レベルの大不況や、東京電力みたいに大事件やらかしたとか、破産したとかそういう場合は、値を戻すこと自体が考えられないから大損してでも損切りしないといけなくなることがある。
あと「大損した」と口で言ってもそれは持ち株の値が下がってるだけの「含み損」状態の人も多いと思うよ。
そんな人は株をもう塩漬け状態にして待ち続けるしかないけど、場合によって10年20年待つ覚悟がいる。
売って「損を確定」させなくても、含み損でも「大損した」って言い方するよ。
アベノミクスで全体的に株価が上昇基調、少なくとも上がったり下がったりするから、今は誰でも儲けられるように見える。今は日経平均24000円だからね。でも、日経平均8000円くらいの時には、もっともっと下がるという専門家も多かったし、株を持ってる人は早く売って逃げろみたいな空気だった。
特に山一証券が破綻した時なんかは、どんな優良株も明日には紙屑になるかもしれないという恐怖感が凄かったから、みんな損切りしてでも逃げたんだよね。それでますます景気悪化する悪循環。
冷静にやれば大損する人なんていない、って思えるのは景気が良い証拠。