>>229-230
漢字で書いても普通に読めるものを、あえて平仮名で書く理由はいくつか考えられる。
1.漢字とかなのバランス
文章全体で見ると、漢字の多すぎる文章、逆に平仮名の多すぎる文章は視覚的に見づらい。漢字や仮名があまり連続しすぎず、適度な割合で含まれる文章が一番読みやすい。そんな時、平仮名にしても不自然でなかったり、同音異義語と間違うおそれのない単語を平仮名にして全体のバランスを保つ。
2.印象
漢字で書けば角張った印象を与え、平仮名で書けばやさしい印象を与える。公式文書のように形式や格調を重視する文章なら漢字が多めになるし、相手にリラックスした雰囲気で伝えたい場合は平仮名が多めになる。
3.単語の強調
おおむね、漢字よりも平仮名で書いたほうが文字数が多くなる。文字数が多いということは、文の中に占めるその単語の長さというか面積の割合が増えることになる。それを利用して、特に強調したい単語の文字数を増やすために、平仮名や片仮名で表記する場合がある。
また、その亜流として、普通は漢字で書くような単語をざわと仮名書きして、読み手に「あれ?」という感じで目に止まらせる目的で仮名書きする場合がある。どちらにしても、その単語を強調することが目的。
…特に誰かに教わったわけじゃないけど、経験ではそういう場合にあえて仮名書きする。
ただ、一番大事なのは漢字と仮名のバランスだから、2と3は1のバランスを損ねない範囲内でやってるかな。