【エアコンの思い出】
大学一年生の時、入学のバタバタで部屋にエアコンつけてないまま夏に突入しちゃって、何を血迷ったか「今年は最後までエアコンなしで過ごす」を目標にした。
そう決めると中途半端は嫌になって扇風機も買わず、スーパーの景品でもらったうちわも封印して地獄の日々を過ごした。
若いというのは恐ろしい。虚弱な私でも20歳前後は「根性でどうにかなる」と思ってた。今ほど暑くなかったから通用したというのもある。
2年目の夏には懲りて冷風機を導入(エアコンは頑固に拒否)。ところが冷風機は後ろから熱風が吹き出すので部屋全体が余計に暑くなり、背中を風呂場に向けて換気扇で熱気を外に放出しながら使ってた。
でもそれじゃ疑似エアコンだから反則じゃね?と思った私は3年目にとうとうエアコンを設置。どうして今までバカバカしい意地を張ったんだろうと反省して以来、もう我慢はやめました。
就職1年目、寮に入ったはいいけれど、立地が川べりで4月だというのに寒くて死にそう(私は暑さにはそこそこ耐性があるけど寒さにはめちゃくちゃ弱い)。それが昭和40年代築の寮舎だったのでエアコンを設置できる仕組みじゃない。室外機も置き場所がない。窓に固定するタイプなら可能だったけど、そもそも電気が上限5Aでブレーカーが落ちるので、エアコンの運転ができない。電気ストーブはあったけど3段階調整で最弱の300Wでしか使えない。小さいコタツでしのいだものの、こりゃ夏は無理と思って夏本番前にアパートに引っ越した。
寮はバス終点よりも先の店ひとつないド田舎の立地で不便極まりなかった。といって新人研修最終日の金曜日に勤務先を告げられて月曜日からそこで勤務だったから最初は寮以外に部屋探す暇なんてなかった。