なぐのスレ 第二弾

411南雲@お人好し
2022-11-18 03:32:42
ID:PBfamily

もう詳しい内容は忘れたけど私は10代のころ漱石の『行人』が好きだった。
特に終盤の一郎のセリフが大好きだった。「僕は明かに絶対の境地を認めている」というセリフ。
それに照らしてみると私自身が地理を調査する人で、山河を跋渉する人じゃない。ところが私は地理を調査しながら山河を跋渉する両方の仕事を選んだ。

幸いなことに私は一郎ほど理屈一辺倒じゃなかったし、理屈でいくら絶対の境地を解説できてもそこに到達するには不連続的な跳躍というのか、そんな何かが必要なんだなと思った。
そんな漱石をちょっとかじったうえで、学生時代に親鸞に詳しい人と知り合ったり、大学の授業で神秘主義のエックハルトの話を聞いたりしてると、なんか全部つながって見えた。

ただ、私は20代まではすごく成長したと思うんだけど、そのあと成長した気がしない。向上することよりも現状肯定する人生を指向してしまったもので。

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