南雲9 絶海の無人島

191南雲@お人好し
2025-04-09 21:54:14
ID:PBfamily

トランプにとって主敵は中国だ。ロシアが疲弊した今、中国が米国の覇権をおびやかす唯一最大のライバルだ。

しかし米国に以前ほどの力はない。そんな米国が中国を抑えるには、台湾で戦争が起きるまえに、経済戦争で勝つ必要がある。
つまりトランプにとって経済(関税)戦争の主敵は中国のはず。中国以外とは基本的にディールで利益を得ることが目的だろう。米国と経済戦争をして勝ち得る国は中国以外にないから、高関税の撤廃を求めて各国が米国に利益供与してくる、そうさせるのがトランプの目的と見る。

日本が米国相手に報復関税などありえない。米国には勝てないからというよりも、ここで中国と一緒になって米国を追いつめて、日本になんの利益があるのか。
トランプの所業は理不尽だが「中国が脅威だから米中の覇権争いには米国が勝つことが利益」という面で日米の利益は一致している。
ロシアを脅威とする欧州とは違う。ロシアが欧州を支配したら欧州各国が困るように、中国がアジアを支配したら一番困るのは他ならぬ日本だ。米国は大陸に引っ込んでもまだ生きていける。日本は中共秩序の中では生きていけないのだ。

トランプとのディールとなれば日本は利益を奪われる側になる。立場が弱いぶん必然的にそうなる。
しかし米中の経済戦争で中国が勝ってしまったらどうなるか?米国が没落したらどうなるか?
一方で中国という脅威が減ったらどうなるか?

中国が暴発して台湾を攻めたら困るが、日本にとって最も破滅的なシナリオは中国の支配を受けることだ。
この状況で中国の味方をして報復関税などありえない。強盗に協力してジャイアンを倒すようなものだ。

トランプのやり方が正しくなかろうと間違っていようと危険が大きかろうと、トランプはこういう選択をしてしまった。よろしくないと日本が意見して今さら引っ込むトランプじゃない。
だったら現実に起きてしまった状況の中で日本の最善の利益を追求するしかない。トランプが各国から「搾取」した利益を使ってもしも中国の脅威が低減したら、中国の目の前に存在する日本としては、十分に見合うコストだと。
そう思ってトランプのディールに乗るしかない。中国を抑えられる唯一の国が米国なのだから。

名前:

メール欄:

内容:

File: