ここでもっと現実的な問題を挙げるとすれば、「美的感性」や「倫理観」のようなものに対する不毛な議論があるそれらは主観的なものとして知られつつも、一方で観測者個人のなかで何度も変容することがめったにないので各々が勝手な仕方で前記のような論理を用いて「モナリザの美しさは実在する/しない」とか「ポリコレ的な正義は実在する/しない」と言い合って、結論を導出しえない議論が起こること