らりるれろ。

887南雲@お人好し
2017-05-25 23:53:31
ID:PBfamily

そういうわけで信玄は信濃に進出する。その南は巨大勢力の今川義元だから戦わず、同盟して信濃を北上した。
最後にぶつかった相手が村上義清で、これは強敵で信玄も大苦戦した。でも結局どうにか村上義清を打ち破り、義清は北の上杉謙信のもとに逃げ込んだ。

そのころ謙信は関東管領の職のために関東に進出しようとしていた。ところが謙信が関東に出ようとすると、すぐ南に武田信玄の大勢力が押し寄せてきた。謙信の居城・春日山城は信濃との国境に近く、信濃全域が信玄の領地になれば、謙信は本拠地の春日山城を留守にできなくなる。

そこで謙信は先に信玄を叩く必要にせまられ、逃げてきた村上義清を受け入れて、その領土を取り戻す名目で南下。信玄と衝突する。一方の信玄は、領土に海を持たないから塩が手に入らず、同盟相手の今川義元から高く買うしかなかった。だから信玄にとって自分の海を持つことはどうしても必要で、日本海に進出するために謙信と戦う必要があった。

こうして両者は川中島で衝突。しかし5回戦っても決着がつかずに年数だけが過ぎてしまう。
そこで今川義元が両者を仲裁する。義元にとっては、謙信が勝てば自分が攻められる危険に晒されるし、信玄が勝って日本海に出れば塩を売れなくなるから、決着がつかないのが一番よかった。

信玄と謙信を和睦させて関東の北条氏とも同盟した今川義元はいよいよ天下取りに向けて動き出す。ところが桶狭間でまさかの織田信長に討ち取られてしまった。
それを機に義元配下の勢力だった松平元康(徳川家康)が独立するなどして今川家は弱体化。武田信玄は日本海を目指して上杉謙信と戦っても勝てなかったので、今度は逆に太平洋を目指し、弱った今川家との同盟を破棄して徳川家康と同盟。
武田・徳川軍で今川氏真を滅ぼし、信玄は駿河を支配、念願の海を手に入れた。

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