>>66
「いじめ」という単語に含まれる意味があまりに多すぎるんよね
各人が抱いているいじめのイメージが統一されていないから、いじめ問題の議論は噛み合わないことが多い
無限の例が存在し、各ケースごとに実情は異なっており、一般論でいじめを語ること自体が実は危険とすら思う
という前置きをした上で、あえて語るならば、いじめは被害者と加害者という単純な個人間の関係に終始しないことの方が多いのでは?
自分が見聞したケースでしか語れないけど、加害者が明白なものは少なくて、その多くは無視や仲間外れなどの「ライトないじめ」だった
こういういじめの場合、個人と個人の関係というより、クラス全体の空気が生み出していることが多い
そしていじめに限らずだけど、クラスの空気や秩序を作り出すのは常に社会的強者で、スクールカースト上位層だったりする
彼らは、生徒からも信頼され、大人からの評判も良いことが多い
それで問題は、どういう子がターゲットになりやすいか
それは強者が作ったクラスの空気をぶち壊しかねない子
クラスの秩序を乱してしまう子
つまり、空気が読めない子
余計な一言を言って周りの雰囲気を凍らせる人っているじゃん?ああいう子はターゲットになりやすい
一人一人の感情は「あいつうざいな」程度の些細なネガティブ感情なんだけど、集まるとその力は計り知れない
この場合、多くの子がいじめられっ子に対してネガティブな感情を持っているから、教師が事情聴取したときも生徒の多数感情に誘導されてしまう
結果的に、「おまえにも原因がある」という言葉に還元されていく
少し話がずれるけど、自分がいじめのターゲットにならないために仕方なくいじめに加担するケース、をよく聞くじゃん?
フィクションでもよくあるけど、あれってかなり利発な子に限ったケースで実際は少ないと思うんだよねー
本当は嫌だけど仕方なくいじめに加担するって、想像力豊かで根が優しくないとできない
実際は軽いノリやクラスの空気で、いじめをいじめと認識せずに、相手を苦しめてしまっているパターンが多いと思うし、だからこそ、いじめ問題は複雑で難しい