南雲8 無人島寸前

915南雲@お人好し
2023-07-11 07:18:15
ID:PBfamily

私が内政より外交に多くを考える理由は前にも言ったと思うけど外交に失敗して内政に成功するなんてありえないからだ。非常事態のウクライナとロシアがその極端な形だと思うんだよね。

ウクライナは今、ロシアとの戦いに全力を傾けてるからきめ細かな内政なんてできるハズがない。内政はもうガタガタのはず。それでもロシアに勝てば次の希望を見出せる。負ければ内政なんて何の意味もなくなる。ゼレンスキーはなんだかんだ言って西側諸国の支援を最大限引き出してるし、戦時の大統領として上々だろう。
ロシアはウクライナに侵攻したことをひたすら後悔してるだろう。反露国を団結させ、NATOを拡大させて、たとえウクライナ領の一部を奪って停戦したとしても西側から重要な技術が入ってこなくなった。この失敗は決して内政で補えるものではない。

よく「戦略のミスを戦術で取り戻すとことは不可能」といわれる。戦略あってこその戦術だからだ。同じように、「外交あってこその内政」だ。内政で多少のミスがあっても外交的成功があればその成果を使って内政ミスは後から埋め合わせられる。だが外交ミスを内政で取り戻すことは不可能。外交のミスは内政を行う大前提を根底から破壊するからだ。

日本の困ったところはまさにそれ。
内政ではまだしも与野党で争って場合によって与党の政策を野党が止められたほうがいいと思うこともある。内政だけなら私も別に自民党にこだわらん(てかそろそろもういっぺん下野して出直してこいみたいに思うこともある)。
でも外交できそうな野党なんてどこにいる?自民党の外交の悪いところを指摘できても、じゃあこの党が政権とればうまく外交できるってところがなさ過ぎる。
内政だけなら「試しにやらせてみる」もまだ通用するけど、外交の失敗は、誰にもどうにも取り戻せない致命的な絶望を「たった1日で」作ってしまう。そんな仕事を「試しに」やらせるなんてできない。
ゼレンスキーは有事に見事に対応しているが、一歩間違えていたらウクライナはもう全土ロシアの支配下にあった。

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