私は軍事的な知識は全くないんだけど。
ベラルーシがロシア側で参戦したら戦局がガラリと変わると言ってる専門家(?)の意味がよくわからない。
ウクライナ軍は東部と南部に展開してるからベラルーシが北から侵入すれば戦力を分散させなければならなくなるのは間違いない。でもそれ以外に何かあるかな?
ロシアは最初にベラルーシ領の北から進軍してキーウを狙ったけど失敗して、東部と南部に戦線を移した。ベラルーシ抜きのロシア軍だって北東南の三方からの攻撃はできたわけで、それだとロシア軍も戦力が分散するから主に東に集中したはず。でも今のロシア地上軍はどうにもならない状態。
ベラルーシ軍そのものは弱体だし、本家のロシア軍ですら士気が低いのにベラルーシ軍がロシアのために戦ったとしてもますます士気が低いのは必定。しかも、ロシア国内で広く支持されてたプーチンと違って、ルカシェンコはベラルーシ国内で支持されてなくて、ロシアの後ろ盾で国民を黙らせてる状態。ルカシェンコがロシアのために血を流せとベラルーシ軍を督励しても兵士に本気で戦う気があるのか。まあ正規兵であるぶんロシアの徴集兵より有能だろうけど。
私は、ベラルーシが参戦した場合でも、ウクライナ軍の戦力分散が目的でしかないように思う。というか参戦する利益がベラルーシに無いんだよなあ。参戦するなら最初からするべきで、ロシアが進撃してた頃なら力を発揮できたろうけど、今からの参戦は時機を完全に逸してる。
プーチンとしては兵力に困ってるからルカシェンコに圧力をかけて無理にでも参戦させようとするのは分かる。
うーん。
あとはここで無傷のベラルーシ軍が加わってウクライナ軍の戦力が分散したら、当然反撃の速度が落ちるから、冬になって地上軍が身動きできなくなるまでの時間稼ぎにはなる。戦線が膠着したらロシアはそこで国境を引いた停戦を目指す。それが狙いかな?
いずれにしてもこれでロシアが再び優勢になるほどベラルーシ軍が強いとは思えないんだよなあ…。