戦術的に言えば強大な軍事力をもつロシアにNATOが軍事力で対抗するのは得策じゃない。相手の最も強い部分で勝負することになる。
相手の弱点を突くのが常道だから、ロシアの弱点・経済を突くことになる。ただしそれでは西側に友好的なウクライナの現政権を見殺しにすることになる。
NATOの様子を見ると、それでもロシアと軍事的にぶつかるのは危険すぎるという態度なのかな。
ロシアがキエフまで攻めるということは、やはり現政権を倒して親露政権、ロシアの傀儡政権を作るのだろう。でもあまりにも理不尽すぎる今回の攻撃でウクライナ国民の反露感情は相当なものになったはずだから、ロシアの傀儡政権は国民に支持されない。政権維持のためにはロシア軍がウクライナに駐留し続けたり、反露的な活動を強権的に取り締まったりするしかない。
ウクライナはかなり大きな国だからそういうやり方で傀儡政権を維持するのはコストがかかりすぎる。経済制裁に加えてこのコストにロシアはそのうち耐えられなくなる。
長期的にはそれを待つ方が西側としては「安全に勝てる」のかもしれない。
けどそれはいったんウクライナを見殺しにする作戦だから、かなりタチの悪いやり方ではある。それでもロシアと軍事的な衝突はできない、というのもわかるけど。