マイクロソフト社が手がける、オープンワールド型のレーシゲームForza Horizon 5。
次世代機初のシリーズ作品として最近発売されたけど、もはや俺の持ってる端末じゃあフルHDが限界だからグラフィックの進化を体感できない...。
ゲームが3DCGを採用してから25年弱が経つわけだけど、もうほとんど実写と見分けがつかないレベルまで来ていて、PS1からPS2、PS2からPS3になったときほどグラフィックが大きく進化するということはなくなったように感じる。
恐らくは既にグラフィックをリアルにするための理論は完成しいて、今後はどれだけポリゴンを細かくできるか、どれだけテクスチャを細かくできるか、どれだけ光のシミュレートを細かくできるかなど、ゲーム機本体のスペックが課題になるのかなと。
今回で言えばパッと見の印象ではそこら辺の進化しか感じられなかったけど、テクスチャがより細かく鮮明になったのは結構良かったんじゃないかと思う。
例えば道路のテクスチャだけど、全部を真面目に描くとそれだけでデータ容量が膨れ上がってしまうから、普通はたった数平方メートルの道路のテクスチャをコピペすることで、ワールドマップ全体の数十・数百キロ平方メートルもの道路を描く。
でも模様のパターンがたった数メートルの感覚でループするとコピペってすぐに分かっちゃうし、違和感の原因になってしまうんだよ。だから模様の繋ぎ目にマンホールや道路のひび割れ、水溜まりのテクスチャを貼り付けて誤魔化すんだけど、それでも全部を誤魔化せられてるわけじゃない。やっぱり特定の瞬間に分かっちゃうんだよ。
だけどForza Horizon 5はゲーム機本体のスペックのおかげか、どれだけ細かく見てもそのテクスチャのコピペが見つからない。いくらスペックが進化してるとはいえ全くコピペをしてないというのはさすがにあり得ないだろうから、コピーできる道路の面積が広くなったとか、模様の繋ぎ目を隠すためのテクスチャのバリエーションが増えたとかで上手く隠してるんだろうな。
しかもそのテクスチャの解像度が滅茶苦茶細かくなってるのも驚いた。
このゲームにはフォトモードがあって、タイヤの空気を入れる出っ張りが画面いっぱいになるくらいまで、かなりズームすることができる。
で、そこまで拡大したところで驚いた。ブレーキパッドの傷が鮮明に描かれてるんだよ。
何が凄いかって、そんな細かいところまで描く?ってところ。そこまで拡大することなんてないし、拡大していてもほんの少しのスピードで走っているだけ見えなくなるようなものなのに、一切手を抜かずにきちんと描かれていたのが凄かった。
でもそこまで拡大するとポリゴンのカクカクが見えちゃったから、そこは残念だったな。こればっかりはデータ容量の問題だから仕方ないと言えば仕方ないんだけど、「あ、そういばこれ実写じゃなくてゲームだった」っていうのを一番感じさせる要素だから、何とかできるなら何とかしてほしいな...。
まぁ、そこまでして初めて感じるものだから大きな問題ではないけどね。