そうだねー。
自分の身の回りの問題は、自分だけのせいじゃない、会社だけのせいじゃない、日本社会だけのせいじゃない、政治家だけのせいじゃない。
それを自分だけのせいだと思って抱え込むのも、会社ばかりを恨むのも、政治だけのせいにするのも違う。
世の中は複雑に絡み合っているのだから責任の主体はファジーでいいと思う。
たとえば児童虐待があったとして、子どもに罪はないけど、親だけのせいにするのも違うし、行政だけのせいにするのも違う。親は親でめちゃめちゃストレスを抱えていて、他人が想像できないほど追い込まれていたのかもしれない。行政のサポートが手厚ければ避けられたかもしれない。その行政は児相も人手不足でとても1つ1つのケースを見きれず、保健所なんてコロナ禍で死にそうな状態。
だったら児相や保健所にもっと人手を回さない自治体が悪いかというと、自治体にそんな人を雇うお金がない。最終的に国になんとかしろと言いたいけど国だって各分野に問題山積でお金を回せる余裕がない。こっちの予算を増やそうとしたらあっちの予算を減らすことになるし、全部増やそうとすればそれこそ国債発行しまくりになるし、何をやっても必ず批判されるのが国。
一番悪いのは、「こいつさえやっつければ全部うまくいく」と物事を単純化して煽動することだと思う。誰をやっつければうまくいくのか、いろんな意見があると社会の分断と対立を生むし、意見がまとまるとそれこそヒトラーの「ユダヤ人をやっつければ全部うまくいく」みたいにもっと恐ろしいことになる。
逆に「自分さえいなければ…」と病む人も多くて痛々しい。