『ひぐらしのなく頃に』って昔の無印と『解』は風土病と国家的陰謀で惨劇が起きるのに、去年からの『業』と『卒』はまったく個人的感情で惨劇が起きてるんだよな。
戦時中に発見されて研究された恐るべき風土病を生物兵器として極秘裏に開発しようとする国の闇組織の陰謀という旧作と、一人の女の子の個人的執着心を謎の神様が利用して起こす新作の落差。
『解』にくらべて『卒』の物足りなさはそこにある。
陰謀の実行犯も、天才寄生虫学者の鷹野(三等陸佐)と小此木(二等陸尉)ひきいる山狗という防諜組織が実行する旧作と、いくらトラップの名手とはいえ実行段階では小学生の沙都子の単独犯では役者が違いすぎる。その格差を無理に埋めようとするから沙都子の性格がめちゃくちゃ破綻したんだと思う。
まあそう言いながら楽しんでるけど。
でも、新作はどうも旧作のダウングレード版になってる印象が否めない。