私は全国民への定額給付は反対。前回も反対だった。
理由は、たとえば年収1000万の人が1010万になっても特別な変化がないから貯蓄に回る。
年収500万の人にとっては助かるが、将来への不安が強い時代には消費より貯蓄を選ぶ。
結局、困窮層への生活支援にしかならない。だったら所得制限を設けて支給額を増やすのが正しい。
前回の給付金10万だって、なんだかんだ言って結局貯蓄に回って消費喚起にならなかったんだから。旅行や飲食といった娯楽に強力な制限をしている状態だから消費に回りづらいのは当然。
そりゃ私だってお金は欲しい。くれるならもらうに決まってる。でも政策としては賛成できない。10兆円の支出は今は非常事態だから仕方がないと思うけどね。
消費の喚起を目指すなら、その10兆円は消費税の減税に使うのが一番。大体、1%につき2兆円の税収と言われてるから、10兆円の資金があれば消費税を1年間5%にできる。これはコロナ後を見据えた設備投資や、富裕層も含めた不動産取得などの大型消費を喚起する。もちろん庶民も助かる。
ただ消費減税は「元の税率に戻す」というのが猛烈に難しい。10%に戻した瞬間、大不況になりかねない。減らした時はいいけどあまりにも後先を考えない方法だから消費減税も難しいんだよね。