私も、政治は国民を幸せにすることが役目なので、理屈に合ってるかどうかは二の次だと思う。
理屈がおかしいのは与党も野党もあんまり変わらないと思う。私が重視してるのは、結論が国民のQOLを上げるのか下げるのか。ただ国民と言ってもいろんな階層とか立場の人がいるから一括りにできないんだけども。
選挙制度については、どの政党だって自分に有利な制度を作ろうとするよね。有権者の選択をできるだけ忠実に反映しようとしたら比例代表制がいいんだろうけど、与党が弱いとどんな政策も実行できない事態に陥るから、最も支持される政党が強い力を握るのは悪いことばかりじゃないと思う。とはいえ、小選挙区は死票が多いし「風」とかで両極端に振れやすいから、私は昔の中選挙区を支持する。
「窓際作戦」って生活保護の申請拒否問題のことかな。あれは別に自民党が(他の政党も)申請を嫌ってるわけじゃないんだよ。
生活保護は福祉事務所が取り扱うんだけど、ワーカーがめちゃくちゃ多忙で手が回らない。特に新規申請を受けたときの調査に必要な事務量が半端じゃない。だから、「申請しても100%却下になることがハッキリしている場合」は、窓口で断られることもある。もうひとつは、生活保護には「他法優先」というルールがあって、他の制度の補助金や手当、年金など可能なものを全部受け取ったうえでも足りない場合のみ、順序としては最後の手段として支給するものになっている。それをやる前に申請されても、保護の可否や金額を審査できないから、「まずあっちのほうに○○手当の申請をしてください」ということになる(緊急性によるけど)。
自分が生活保護以外に何の手当をもらえるか知らない人だって多い。むしろいちいち制度を知らないのが普通だから、それが拒否とかたらい回しとか誤解される。
「目上」という言葉が適切かどうかは知らないけど、どんな組織にも上司と部下がいる。能力の高い人が上司になるかどうかは別問題として、誰かが決断しないといけない。立憲だって、枝野代表はヒラの党員からすると「目上」だよ。また、立憲の主な支持母体である労組にだって上下関係がある。
封建的なものって一体どういうことだろう。上下関係以外のものも何か指してるのかな。
封建的な…というイメージで思い浮かぶのは儒教だけど、儒教は上下関係にこだわりながらも必ずしもそれを固定的なものとは見てない。孔子だったか孟子だったか忘れたけど、「徳のない君主は君主の資格がない」ようなことも言ってるし、孟子は「民が最も重要で、国家はその次に重要で、君主は軽い」とも言ってる。儒教の上下関係は、上に立つ者が上に立つにふさわしい行いをするという前提条件で、目下の人は目上の人を敬えと教えてる。
私は個人的に、立憲というよりは、旧民主党を信用できない。なぜかというと、民主党が政権を取っていた時代の彼らの横暴さは、自民党とは比較にならないほどひどかった。「民主党にあらずんば人にあらず」という状況だった。政権を取って浮かれてたんだと思うけど。
だから、旧民主党の幹部がいるあいだの立憲は支持しない。しかしその時代よりも後の若い世代は、また別の目で見ていきたいと思う。
権力は必ず腐敗する。いつまでも自民党じゃダメだ。でも、今はまだしも自民がマシだと思ってる。
外交は、互いに譲歩することも必要。ただしそれは、最低限の信頼が必要だ。
信頼とは何か…というと、結局のところ、今後長い目で見たとき大局的な国益が一致すると相手国も考えているであろう、と信じられることかな。
日本が衰退することで得をする国は信頼できない。そういう相手は、自分の得のために日本を衰えさせようとする。だから尖閣諸島は一歩も譲れない。一方で、「世界一横暴な国家はどこか?」と尋ねられると、私はアメリカだと思う。しかしアメリカはそこそこ信頼できる。なぜなら、日本から奪いすぎて日本が衰えたら、アメリカ自身が「有力な手下」を失い、アジアでの利権を失うことになるからね。
ちなみに米国占領下の沖縄はずいぶん大変だったらしい。本土は沖縄なしでも回っていたけど、それだってアメリカが対ソ戦略上、日本を潰すよりも活かすほうが得だと考えたからだし。
私が外交優先で考えるのは、日本そのものが衰えたら、どんな内政の名人が現れてもどうにもできないから。日本全体の富は、内政と外交の両方で決まる。でも、清朝末期の中国のような状態になれば、どんな天才が現れてもどうにもできない。もちろん内政と外交は相互に作用し合うけど、まずは日本そのものを守ってこそ始められる内政だと思う。