現実的に考えて岸田内閣はもうダメだろうね。
個人的には、マイナンバーカード以外の岸田さんは嫌いじゃなかった。マイナカードは、新しいシステムだから初期不良があるのは技術的に避けられないことで、そうなると国民のバッシングを受けるのは分かってたはず。その担当を河野さんに任せたのは、次期総裁選で手強いライバルになりそうな河野さんを矢面に立たせて潰したかったからじゃないかと疑ったりする。
日本史上、カネに汚い政治家の代表格である田沼意次は今となっては評価が高い。清廉イメージの松平定信が老中首座になったあと、「白河(白河藩主だった松平定信)の清きに魚の住みかねてもとの濁りの田沼こひしき」と狂歌が作られたように、江戸市民は田沼時代を懐かしんだ。結局、政治家に清廉さを求めることが間違いなんよ。田中角栄もだけど、カネに汚いかきれいかなんて、私の政治家の評価基準には無い。
とは言っても現実的に岸田内閣はもたないだろうな。あと、安倍さんのいない安倍派なんてまとまりがなさ過ぎるんだから安倍派は解体していいと思う。問題は次の総理だ。
安倍派そのものがオシマイだとすると、一番のキングメーカーになりそうなのは麻生さんか。麻生さんはまた河野推しだろうか。マイナンバーで評価を落とした河野さんがどこまで頑張れるか。
石破さんは「今さら感」が強すぎる。何度も立候補して安倍さんに負け続けたあげく、前回は岸田さんに負けた人が出てきたら、いよいよ総理総裁に出せる駒が枯渇したイメージにしかならん。日中関係、米中関係がそこそこ安定してた時代に私は石破さんをリリーフ起用する案を考えたけど、今の情勢で石破さんは困ります。
もちろん小泉進次郎など論外。進次郎は、親の小泉純一郎の皮だけかぶった軽率男。
もしも私に絶大なる権力があって一存で次の総理を決められるとしたら、候補は2人に絞られる。
①混乱の世界だからこそ安定感を求めて「菅義偉の再登板」。総理の時は「スガやめろ」コールがひどかったのに、やめたら急に惜しまれた。長年、安倍総理の幹事長をつとめ、1年とはいえ総理も経験した。国会での答弁こそ意味不明だったが、地道な努力が出来るタイプだ。
しかし菅義偉はイメージが地味で、実務肌で、なんといっても目立たない。岸田さんの次は、衆院選の「選挙の顔」になるインパクトの強い人でなければならない。
自民党内の力関係が…という話もあるが、そもそも自民党としては党が選挙にボロ負けしないことが最優先なので、「選挙の顔」として存在感の強い人を選ぶだろう。
というわけで、私は菅さん再登板が無い場合、②高市早苗さんを推す。
高市さんはキャラが目立つ。左派の人には不人気だが「選挙の顔」となればインパクトが強い。
ただ、高市さんが総理になっても長続きしないだろう。師匠の安倍さんに悪い所まで似ていて、理念や思想が先行しすぎる。なので安倍さん同様、初めての総理は永続きせず、再登板の時に力を発揮するタイプだろう。
自民党の立場で考えると、政治ができる人より全国区で選挙ができる人、それだけ個性の強い人を必要としているから、次は高市さんじゃないかと考える。日本初の女性総理。どこかで躓いてコケそうではあるが目の前の選挙には使えそうだ。
ただ高市さんだと左派の人がついてこないだろうな…。
高市さんにもうちょっと重量感、大物感が増してくれたら「日本のサッチャー」になるんだけどな。
私がすべてを決められる超権利を持ってたとしたら、岸田さんはどこか区切りをみつけて退陣させて、次は「高市早苗総理、菅義偉官房長官」で試してみたい。菅さんは総理よりも官房長官のほうが適任だし、暴走気味の高市さんのブレーキ役(兼尻拭い役)をつとめてほしい。
で、副総理・副総裁はあいかわらず麻生さんとか。そうなったら麻生さんが一番政界のバケモノじみてくるな。もうこれは「令和の金丸信」だな。