さてウクライナの反転攻勢はどうなるかな。
ちょっと遅れるかもしれない。なにしろ今はロシア兵も「攻めてくるぞ!」と緊張感でピリピリしてる時期。相手が最大警戒態勢にある時に攻めるべきじゃない。
だらだら的に時間が経てば、ロシア兵も神経が疲れるうえに「なんだ攻めてこないじゃないか。ハッタリじゃないのか?」と希望的に考えるようになって気が緩む。攻めるのはその時。
一方で、本当に待ちすぎたらロシアが態勢を整えてしまう。せっかく疲弊してるのに回復する時間を与えるわけにはいかない。大規模攻勢に出るなら、「5月9日」、「5月15日まで」などと言われているから、私としては「6月上旬」を予想。何も起きずに5月が終われば「反転攻勢ハッタリ説」が増えるだろうからそこを狙う。
その間にもしもワグネルが本当に離脱するなどの混乱が起きたらもちろん計画の前倒しもある。
アメリカを含むNATOとウクライナは同床異夢。ウクライナは当然、全ての失地回復が目標。でも欧米はロシアの脅威がなくなれば十分。無理な攻勢を続けると今度は欧米が疲弊する。ウクライナのNATO加盟手続きを始めることなどを条件に一部の失地を諦めさせて、特にアメリカは対中国にシフトするんじゃないだろうか。ロシアさえ怖くなくなれば、あとはゼレンスキーの顔を立てる条件を出して、さっさと「敵の本丸」に資源を集中させたいだろう。
中国としては、欧米がウクライナ支援に疲れ切って「外国を助けるのはもう嫌だ」という世論が大きくなった時でないと、台湾は狙えない。ウクライナに区切りがついて対中シフトが出来上がるよりも前を狙うとなれば、1~2年以内、来年もあり得る。この機会を逃せばしばらく中国は台湾を狙えなくなる。
ベルリンの壁が壊されて東西ドイツ統一、ソ連の解体という劇的な展開をリアルタイムで見てきたけど、今また世界の構造が大きく変わる時期にきているね。