>>211
○子どもを叱るな!
叱りすぎが良くないのは分かる。大体、叱りすぎると「叱りのインフレーション」(私の造語)が起きて、叱る効果が薄れていくんだよね。だから叱り方が激しくなる一方になって、ついに虐待に至ったりする。
けど、ここ一番の時には叱ることも大事。自分や他人の命や安全にかかわる時だとか。私の考えでは、「めったに叱らないことで『叱る』という行為の価値を上げて、ここ一番の時に叱る」。私の実践してきたことは、叱ることで怖がらせるのではなく、「あの人が叱るなんて!」とビックリさせることで「これはいつもの悪いこととはレベルが違うんだ」と気づかせることだった。
○やりたいことを止めるな!やりたくないことをやらせるな!
これは、「無理強いをするのではなく、望ましいことをやりたくなるように誘導しろ」という意味で使われる。
望ましいことをやりたくなるように誘導するのが上手い人もいる。それはいいんだけど、いつも望ましいことばかりをやりたくなるように誘導するのはさすがに難しい。それができないとできない職員の力量がないせいだ!と怒られることがまず問題。「子どもが勉強しないのは先生のせいだ」と責めることになる。実際、責めたくなるくらい教え方が最悪な先生もいるんだけど、子どもが勉強しないのがすぐに「勉強したくなるような授業をしない教員が悪い」と言われるのは荷が重すぎる。
また、やりたくないことをやらせるとトラウマになるから無理強いするなということでもある。
でも、これが徹底されると、子どもはやりたいことだけをやって、やりたくないことはやらない、という経験しか残らない。それで急に社会人になって通用するわけがない。すっごい小さい頃はともかく、大きくなるにつれて段階的に「我慢」や「無理」も覚えないといけない。
無断欠勤については、上司はいきなり怒るんじゃなく理由を聞くべきだと思う。極端な例では、脳卒中で意識が無かったから連絡できなかったとか。さすがにこれが事実なら責められん。
けど、精神的に病んでたというのもあるけど「休むという電話をしづらかった、言いにくかった」ってことならそりゃ懲罰対象になる。言いにくくても最低限の責任でしょ。会社には会社の都合がある。体調不良は誰にでも起こり得るし、それは社員同士でフォローし合うのが大事だけど、会社のルールを守ると契約書にハンコを押して採用された以上、ルールを破ればこういう処罰があるよというルールも受けないといけない。
どうしても出来なかったら、出来なかったこと自体はやむを得ないとしても、出来なかったことで招いた結果は受け入れないといけない。
居眠りも似たような問題で、まあ一度や二度なら「こらあ!」と言われる程度で終われるだろうけど常習犯になると問題。
実は、急激に逆らえない眠気に襲われる病気もあるらしい。まあ一種のてんかんみたいな脳神経的な問題だったかな。そういう場合は怒られても仕方がないのでそれなりの治療を受けるべき。ただ、私の見たケースは薬の副作用。それなら医者と相談して薬の調整をしないといけない。
実は私もこれは有り得る。私は車酔いするから長時間車に乗る時には酔い止めが必要なんだけど、酔い止めのせいで起きる眠気にも耐性がない。これは困った問題で、でも眠っちゃ話にならないから酔ってでも薬を減らすしかない。「私は酔うから酔い止めを飲みます。だから勤務中に寝ます」はいくらなんでもありえない。私の常識では。
もちろん、その人だって気楽に寝てるわけじゃないだろうから、コーヒーとかドリンク剤とか眠気覚ましのガムとかを使ったうえでのことだろうけどね。