_小説スレを閉鎖します_
スレコメント、OK
カメラのフラッシュ音が、まわりを
照らす。
それに合わせて、ポーズをころころ
変えていく。
「 おつかれさま 」
ひんやりと冷たいジュースをほほに
ぴったりとくっつけられた。
「 つめたっ!! 」
上を見上げると、私と同じモデルを
やっている羽羅。
「 どう、頭が冴えてきたでしょ 」
ニタリ、と悪巧みを笑みを見せた。
ムッ、とした私は、同じように羽羅に
ジュースをくっつける。
「 つめたぁ~!! 」
キッと、羽羅は私を睨み付けた。
何で、羽羅も私にやったくせに。
「 はぁ 」
ため息を1つ、私はついてみせた。
「 何をしてるの、次は表紙撮影
だよ 」
私たちの小さな争いに気付いた、
マネージャーさん。
どこから見ても呆れているように
しか見えないんだが。
「「 はぁい 」」
羽羅と、声がハモッてしまう。
そしてまた、キッと睨み合う。
「 もう、始めるよ!! 」
マネージャーさんたちが、カメラの
まわりに集まる。
それと同時に、私たちの空気は
ガラリと変わってく。
下の唇に人差し指をあて、ポーズ。
遠くを見るように、片手をくの字に
するポーズ。
舌を少し出して、首を傾けるポーズ。
最後に、二人で抱き合うポーズ...
「 今日はここで終わり!! 」
マネージャーの挨拶で、私たちは
退散した。
「 売り上げ、上がるといいね 」
「 うん 」
二人が勤める雑誌、[ベリーズ]。
売り上げは年間に100万さつ!!
そんな大人気な雑誌にもライバルが
いるんだ。
それは、[トゥエルブ]。
セクシーで、大人な服が載っている。
その雑誌を勤めるモデルも、結構な
美人で。
私たちみたいな小学生雑誌とは大きく
違うんだ。
「 でもさ、うちらが卒業したら
トゥエルブのモデルに… 」
最初から、そう決まっているんだ。
マネージャーに呼び出され、そう
話された。
『 あなたたちは結構な人気だから
ぜひトゥエルブの専属モデルに
なってほしいの 』
もちろん、決まっていたことだから
いやでも断れないんだ。
トゥエルブ、私たちみたいな子供が
撮影に協力していいのだろうか。
その次の日、トゥエルブ会社の
見学に行ってきた。
みんなが纏う衣装が豪華すぎて、
目が眩みそう。
「 うわ、バナチがあるよ!?」
「 マジで 」
ひらひらと舞う、蝶のようなレース。
そのレースは、腕のところが透けて
見えていて。
「 露出しまくり 」
いやだな、という気持ちが半分と。
なりたい、という気持ちが半分で。
私たちは、ベンチに座りながら
考えていた。
「 あ、ベリーズだ 」
トントン、と肩をたたかれる。
上を見上げると、なんと専属モデルの
上宮 鈴音さんだった。
「 ベリーズ、盛り上がってる? 」
「 え 」
なんで、そんなことを私に聞くのか。
ましてやベリーズモデルにもなった
こともない人が。
「 昔、ベリーズモデルだったの 」
「 え 」
驚くばかりで、私は一瞬だけ
思考回路が停止する。
「 こんなことをいうのは何だけど、
人気だったんだよね 」
一緒だ、私たちもそう言われて
トゥエルブモデルになれと...
「 あなたたちも、そうよね 」
どうして、知っているの。
鈴音さんの笑みには、もう力が
なかった。
いやいやならされたんだと、私は
辛くなった。
「 でも、楽しいんだけどね 」
…なんで、うそをつくの。
いやとわめけばいいじゃない...
「 監督が決めたことだし 」
惨めな私は、何も言えなくなった。
軽い言葉も言えない、同情もできない。
「 でもね、楽しいよっ!! 」
鈴音さんの声が、高くなる。
花が開くような笑みをして。
「 トゥエルブモデルになって
良かったと思ってる 」
…楽しいよ、良かった、いつか私も
そう思える日が来るのかな。
ベリーズモデル、卒業まであと
1年です。
どうでしたか、第一章は面白かった
ですか?
感想、アドバイスなどは[ 翼 ⇔ 羽 ]
というスレで聞かせてください。
次は、銀灯ちゃんが登場します.*+☆
[ 番外編 ] 銀灯ちゃんの物語
「 はぁ~、やっぱりベリーズは
可愛いなぁ♪ 」
私、銀灯。ベリーズのファンなの。
よく学校ではギャグとか殴り合い
とかやってます。
でも、モデルになりたいから最近は
やってません!!
え、なんのモデルになりたいかって。
それはもちろん、ベリーズでしょ。
表紙に載っている羽羅(うら)さまと
佳恋(かれん)さま。
どちらとも、私の神様的な存在!!
そして、目指すべき目標の体型!!
「 羽羅、佳恋、マジやばい… 」
パラッと、ベリーズのページを
開ける。
「 あっ… 」
羽羅さまと佳恋さまの抱き合っている
写真がある~。
「 モデルになりたいなぁ… 」
でも、私には遠い存在すぎる。
「 そんなの関係ねー!! 」
by:小島 よしお
そうだよ、いつも私は全力投球だった
じゃない!?
二階を降りて、リビングへと行った。
「 ママ、話があるの 」
「 何? 」
こわい、断られるかもしれない。
だけど、なりたいって気持ちが
伝われば…!!
「 ベリモにならさせて!! 」
ベリモ募集ページを開けながら、
土下座をする。
おそるおそる上を見ると、ママは
怪訝そうな顔をしていた。
やっぱり、無理…なのかな。
「 いいんじゃない? 」
その母の一言で、私は天国にいる
ような気分になる。
芸能界に入れる喜びと、モデルに
なってイジめられるか不安。
まぁ、決まったことだしひたすら
練習しようっ!!
その日から、オーディションに
向けて練習をするようになった。
鏡を前に、いろいろなポーズを
する。
「 一次審査は…書類かぁ 」
受かるといいな、と願いつつ、
書類を書いた。
そして、郵便局の前にあるポストに
その書類を入れる。
受かれますように、受かれますように
そう、両手を合わせて必死に
お願いした
『 銀灯さま
あなたは、第十回ベリモの
一次審査に合格しました 』
郵便受けを見ると、そんな内容の
手紙が入っていた。
このときはすごく嬉しくて、跳ね
上がりそうに。
「 ママ、受かったよ!! 」
ママに手紙を見せると、ママも
笑顔になっていく。
「 良かったわね、銀灯~!! 」
夢に向かって頑張ったものに成功を
するって、こんなに嬉しいんだね。
「 次は、カメラテストよ 」
ママからそう言われる。
けど、私は写真のうつり方が
悪いんだ。
久しぶりに、オワタと感じた。
「 ママのことを思い出してね 」
ママがアドバイスを言ってくれるが、
右から左へと抜けていく。
その日から、私はカメラテストに
備えて練習している。
パシャ、眩しいフラッシュに耐え
られず、目をつぶってしまう。
でも、諦めなかった。
どうしてもなりたいと思った。
そして迎えた、カメラテスト(審査)。
順番に呼ばれていく、モデルの
応募者たち。
ポーズもすごい華やかで、私には
かなわなかった。
「 銀灯さん 」
名前を呼ばれて、大きな声で返事を
返した。
でも、まわりからはクスクスと
嘲笑いをされる。
恥ずかしい、場違いだー。
ても、あれだけ練習をしたんだし。
練習の成果を発揮しようではないか。
パシャ、眩しいけど、ちゃんと
カメラを見て。
二人だけの空間みたいで、なにも
恥ずかしくなかった。
そのオーディションから、一週間が
経った。
マネージャーからの電話がこず、
落ちたと覚悟する。
「 うっ…頑張ったのに 」
あのときの努力は、全部が無駄?
涙が、ほほを伝って机に落ちる。
「 うっうぅ… 」
頑張ったのに、頑張ったのに…!!
そのとき、プルル…と電話の音が
鳴った。
まさか…!!
「 はい、銀灯ですが 」
『 銀灯さん、受かりましたよ 』
ズル…電話が、手から滑り落ちた。
床にへと真っ逆さまに落ちていく。
でも、嬉しさのあまり気がつか
なかった。
「 ママー!! 」
ドタバタ、ママが走りながら
こちらへと走ってくる。
「 銀灯ちゃん!? 」
期待に満ちた、ママの瞳ー。
「 受かった…!! 」
「 え 」
もう、ママの声は涙声だった。
あれだけ頑張ったオーディションに
受かったってことは。
とっても、すごいことだよねー!!
『 そして、銀灯さん。
明日は、新ベリモの撮影ですので
遅れずにね 』
「 はい 」
パシャ、パシャ、フラッシュ音で、
私は次々にポーズを変える。
私の他にも新ベニモはあと1人、
由香ちゃん。
「「 お疲れ 」」
声が聞こえる方を向くと、羽羅さまと
佳恋さま。
「 あ、ありがとうございます 」
まだ、緊張することばかりだけど。
仲間といることで、その緊張は
ほぐれるんだ。
「 はい、いえーい!! 」
「 いえーい!! 」
全員で声を重ねれば、ほら、仲間だよ。
銀灯*END
いよいよ、新シリーズがStart
しました~!!
新シリーズと言っても、銀灯が
仲間入りしただけだけど(^^;)
そして、ついに由香さんも新モと
して仲間入りします(´∀`人)♪
そして、由香さんは第二章にも
登場します!!
次のお話も見てくれると嬉しいです!!
小説に出たい方の応募をしているので
良かったら応募してね(´∀`)σ□
第二章 新キャラの銀灯で
大盛り上がりですっ!!
「 すいませ~ん 」
「 んぁっ!? 」
目が覚めると、目の前にはなんと
羽羅と銀灯と由香。
「 由香ね、そこで寝ちゃうのは
良くないと思うお 」
えっ、気付いたら、なんと撮影所の
公園の土でした。
「 どうして起こしてくれなか 」
「 由香ね、佳恋を殴っても
起きなかったからね 」
由香は、まつげに指をさした。
「 んっ? 」
不思議に思った私は、じぃっと
自分のまゆげ見ようと一生懸命
上を見る。
「 一本だけ抜いたお☆ 」
「 うぇ~!? 」
もう、由香はどのように扱って
いいのか分からない。
『 由香です、このベリーズを
盛り上げたいお♪ 』
パッと見た感じはブリッコだけど、
憎めないんだよね。
いがいにもドSだったしさ。
「 由香のせいじゃないんだから 」
ぷぅ、とほほをふくらませる由香。
キュン、私も、こんな女の子に
なりたかった…!!
「 由香、先に撮影に行くね♪ 」
「 待ってー!! 」
「 佳恋のことキライなのぉ 」
でも、そのキライはうそなんだ。
だって、満面の笑みで私を見てる。
「 佳恋のこと、キライなのは
うそだからねぇ 」
それを言うなら、歩いて言ってよ。
走っているから、聞き取りずらい。
「 あ、着いたお 」
ピタッ…由香は、撮影所を見付けると
止まった。
ヤバい、ぶつかってしまうー!!
ドンッ、由香にぶつかったと思った。
けど、サラサラの長い髪で、私は
違うと確信。
「 いったぁ、誰よ 」
その彼女は、私の方を向いた。
「 あなたね、私にどついたのは。
あっ、すりむいてる 」
モデルにとって、傷は付けては
いけないモノ。
どうしよう、まさか、この人は
モデルだったり!?
「 トゥエルブの新モデルになった
美咲です 」
マジかー!!
「 これから、優朔と撮影があった
んだけど 」
ちらり、と私を虫のように睨む。
「 責任とってくれる? 」
嘲笑いながら、不気味な笑顔を見せる。
「 ごめんなさい 」
「 無理なんだよね、それが 」
どうしよう、これがモデル仲間に
知られたら…!!
うちの人生、終わっちゃう。
『 信じられない、リーダーでしょ。
見損なったよ 』
編集
間違って、あげちゃったお←
[赤]気にしないで[/赤]、小説は続けて!
>>31
やめてくれない?
なんでレスする必要があるの。
まぁ、いいけど←
>>1・お知らせ
下げてってください。
コメントしたのは重要なことを
編集して知らせるためです。
みるく。私の小説スレではみるくはで続けるよ。いいよね。
ちょこ
別にいやな思いはありません。
>>35
たまにはROMでもしてね。
編集
ちょこ
たまにね
レイラ
なにもないよ-
>>38
うん!
[小]…下げてね?[/小]
>>38
そうなの?
おち
>>40
[小]はい![/小]
>>42
バイバイ👋また会う日まで!