1日1レスを目指す
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「こーちゃんと話すの久しぶりだねっ!」
「そうだな…で?何の用だ?」
「あぁ、そうそう。いきなりだけど伝えるね?」
「?…何をだ?」
「実はわたし、宇宙人だったんだ!」
「はぁ!?」
これは、自称宇宙人とのお話……
「眠い……」いっそこのまま寝てしまおうかとも考え、すぐさま否定する。
「出欠をとるぞ、赤津!」「はい」
「安藤!」「はい」……
いつも思うのが出欠の確認とやらは本当に必要なのだろうか。
「鈴木!」「うーい」「返事は“はい”だぞ鈴木!」「はぁい」
この程度のことなら教師が直々に見ればいいだけのこと
「丹波!」
そもそも朝からなんでこんなことに5分も使うんだというの「丹波ァ!!」「はいぃ!」「貴様教師を無視するとはいい度胸だな丹波ァ!?」
余計に面倒なことになったな……
「何を考えていたんだ!?あぁ!?」
うるさいし近いし臭いしキモイ!
イライラしつつも適当にごまかす
「いやほら、丹波って名字の人他にも居たんでそっちかなって」「それは女子だ!男子の丹波はお前だけだ丹波幸助ェ!」
ごまかしきれなかったか…
もう正直に考え事してたって言うしかないのか…?そんな考えが頭をよぎった時
教室の扉が勢い良く開かれる
扉の向こうに居たのは女の子だった
髪の毛がボサボサで瞳が金色なことを除けば至って普通の女の子だ
彼女の名前は尾灯凛、幼なじみだ
そんな幼なじみは教室に入ると開口一番に叫んだ
「こーちゃんが宇宙海賊に襲われてる!助けなくちゃ!」
そして訪れる長い沈黙
教師はその姿を一瞥すると教卓に戻っていった。取りあえず助かった。
「ふふん!いい判断だ!歯向かっていたらどうなっていたか…」
俺は嘆息しつつ、着席する。
本来ならお礼を言うのだろうが普通だが言わない。
何故なら凛と関わる者は変人扱いされるからである。
「こーちゃん!危機は去ったぞ!わたしのおかげでな!」
心が痛いが無視する。周りからは同情の視線が集まっていた。
ああ、今日も面倒くさい。
「……こーちゃん?」
上目遣いは卑怯だ、と思いつつ無視を続行。
すると、何かに気付いたように頷くとまたも意味不明な事を言いだす。
「ちっ、宇宙海賊め!時空を歪めて干渉できないようにしたか!」
何を言ってるんだこいつは……。
「わたしの魔力が不足してる事を知っていたのか?」
誰しもが顔を伏せ、早く終われと祈っているように見える。
「何故分かったのだ…まさかスパイがいたのか…?」
延々と続きそうだな。
と、そこへタイミングを見計らったようにチャイムが鳴る。
「えー、これでHRは終了だ。一時限の準備をして休憩!」
その瞬間緊張の糸がほどけたように雑談があちこちで始まる。
もちろん凛を取り残して。
「さてと、準備準備」
そうごまかすように教室の後ろのロッカーに向かって歩きだす。
後ろから凛の唸り声が聞こえたが聞かなかったことにする。
「おはよ幸助。朝からとんだ災難だったね」そう言って声をかけてくるのは純だ。
三谷純。俺と同じ赤城高校の一年。
あと美術部。俺も。
「あぁ、そうだな。」「うわー、無関心じゃないか」
「だって毎日だかんね!ドンマイ丹波!」
いつの間にか横に居たこいつはおチビさんこと咲。
藤田咲。こっちも美術部。
ポニーテールのチビというファンの多そうな見た目。
ちなみに純は茶髪の童顔。
俺はまぁ…割愛で。
見て見て~イケメン!
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