南雲7 平成から令和へ

940南雲@お人好し
2021-05-11 20:18:53
ID:PBfamily

男女平等のそういう話って実際には評価がすごく難しいと思うんだよね。
たとえば夫が外で働いてて妻が専業主婦であれば、家事は妻主体になることが平等だと思う。
でも本当に平等を追求したら変数があまりにも多すぎる。

・共働きなら夫の仕事の負担と妻の仕事の負担の比較(勤務時間だけでなく仕事内容も)
・家事の負担の大きさ(家事と言っても内容はいろいろなわけで…)
・夫婦の体力や健康状態の違い

↑↑こういう数値化できない要因がいろいろ絡み合って、完全とはいえなくてもそこそこの差におさまってる状態が平等なんだろうね。

ナチュラルの例ではざっくり見たら外で働く負担が父親のほうが圧倒的に大きいので、家事は母親中心が妥当と思う。健康状態とかは度外視してだけど。

フェミニストって本来の意味はともかく実際には、女性の地位を向上させた結果、男女平等にしたいのか、女尊男卑にしたいのか、ゴールが人によって違うと思う。
平等というのも価値観次第で何が平等かってのがあるしね。
私は何年も前のことだけど、フェミニストの評論家で、男女平等を実現しなければいけないという主張で、ものすごい極論を見たことがある。日本は過去少なくとも数百年にわたって男尊女卑の社会が続いてきたから、この数百年分の埋め合わせで今後数百年は女性のほうが優遇されてこそ真の男女平等が実現される、現在や未来だけ平等にしても過去の清算ができていない、というんだよ。
少なくともこの人は、平等や不平等というのは一種の借金のようなもので、男性は女性に過去の多大な「借り」があるから数百年間それを「返済」するのが平等と思ってるんだよね。

まあこれは極論すぎる話で、そんな記事は1回しか見たことがない。さすがにフェミニスト側から見ても異端なんだろう。けど、何をもって平等と判断するかという価値観も問題に含むということ。それにもしも、「家事」という仕事の社会的評価がどんな職業よりも高くなれば、家事を担ってる人の地位や評価も爆上がりなわけで。

日本の男尊女卑で国際的によく指摘されるのは国会議員の数。でも、有権者は男性よりも女性のほうがかなり多い(寿命の差)現実の中で投票した結果なんだから、差別なのか疑問。そもそも、「女だから投票しない」という人が今どきどれほどいるんだろう。男女かかわりなく、政治的な信条や所属政党で選んでると思う。「そもそも女性はなかなか候補者になれない」とも言う。性別を理由に候補者選びをしているなら、たしかに差別だろう。

あとは企業の管理職の数。男性が圧倒的に多い。でもこれも企業の言い分がある。男女同数採用しても、女性は管理職に昇進する前に退職する人が多くて、それで男性管理職のほうが多くなるんだと。その理屈は分かるとして、じゃあなんで女性は早く退職するんだろう。
生物学的に、妊娠するのは女性だけ。だから、女性は出産前に産休をとる。そして産休からそのまま育休になり、育休終了時に退職というパターンがそこそこの数ある。結婚を機に退職する「寿退職」もある。でも、産むのは女性だけでも産んだあとの育児は女性だけである必要はないから、「男性の育児休業」を促進するのが結果的に女性が復帰しやすい環境、ひいては女性管理職を増やすひとつの方法かなと思う。

男だから女だからという理由でなく、企業は「休む奴」を嫌うんだよね。女性は子どもを産む時には絶対休まないといけない。企業側の動機は「性別が理由」じゃなくても、結果的に女性が選択的に嫌われるのだとしたら、それは差別だろう。もちろん、子どもを産まない女性もいるし、そもそも結婚しないかもしれないけど、「こいつは途中で休むかもしれん、辞めるかもしれん」と思ったらそれだけで女性が避けられる。あるいは、休んでも辞めても適当な誰かで代用できるような雑用しか任せないとか。そういうことがあれば差別になるし、実際あると思う。

休む奴が嫌われるなら、逆説的だけど男も休めばいいんだと思うよ。育休を取るのが嫌われるかぎり企業内で平等にはならないと思う。だから男も育休を取ればいい。それを妨害する周囲の圧力があるというのが、不平等の一因だと思う。

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