コロナ前から一部の病院では既に受診拒否も起きていて、もうとっくの昔に医療崩壊してるんですよね
大学医局の権力が弱くなって、医師個人の自由度が高くなったから「汚れ仕事」を引き受ける医師は少なくなっている
感染症医は汚れでも何でもなくて、むしろ産婦人科、小児科、外科、救急のほうがよっぽどカツカツ
後者の専門医をむしろ優遇したほうがいいでしょう
コロナを診る医者よりもファーストタッチをする救急医が一番苦労していると思います
とはいっても実際のところどの科に行くかも、どこで働くかも完全に医師個人の自由に依存している
これを変えるには国家や医局が権力で医師の自由を縛るしかない
数は十分足りているからこれ以上定員を増やしたら今度は質が低下しちゃうだろうし、定員数は年単位で見ないといけないから容易に増減できない
2018年から始まった新専門医制度はこの問題を解決する改革の一つです
これまでの各学会が勝手に認定していた専門医とは違って、特定の研修施設のみで取れるより統一的な資格になり、以前の専門医とは雲泥の差がある
専門医資格という餌を吊るすことで大学に残ってもらおうという戦略ですね
医師の自由を縛らずに何とかコントロールしようという苦肉の策です
ただ、まだ2年前から始まった制度なので成果が見えていません
別に開業するだけなら専門医資格は必要ないですし、どこまで餌としての価値があるのか微妙なところ
自由を守りながらコントロールすることの難しさは感染症も同じですねえ
要は中国みたいに国家権力によって徹底的に市民の活動を縛って監視し、医者や看護師を兵隊のように動かせば、感染症は乗り越えられる