菅官房長官が安倍さんは任期まで続けると断定した以上、28日の会見で「辞めます」はさすがにないだろう。あったら恥すぎる。
といって、どう見たって健康状態が良好には見えないので、当面続けてもそう長くは持ちそうにない雰囲気。
まあ当面でも、後継の適任者がいない以上、続投が最もローリスクな選択ではある。
しかし最初は時速160kmの速球を投げてた先発ピッチャーが、すでに140km台にまで落ちてボールも高めに浮いてヒヤヒヤ投げてるような状態であることには違いない。降板したくないからリリーフピッチャーの肩を作らないというのはもうやめにしてほしい。
残りの任期はリリーフがブルペンで準備できるまでの踏ん張りということで。
これだけ長く続ければ、総理が約束されていたのに急逝した父親との二世代ぶん総理の椅子に座ってたと言えるだろう。安倍晋太郎元外相の無念も十分に晴らしたよ。
>>446で、後継の本命は河野だけどまだ準備ができてないから目先を変えて短期的に石破を推薦した。これは、1955年以来自民党がほとんど政権を担ってきた党内政権交代の論理から考えた。安倍的な政策への批判が強まっている今、長期安倍政権の後を「安倍的な」政権が継いでも国民がついて行けない。だから、一種の毒消しの意味合いで「アンチ安倍」の石破でいこうと考えた。そうすれば、その次にまた右派政権が支持されるだろうと。今の野党は論外すぎるから自民党内でバランスを取る方法がそれだと。
しかし米中関係が予想以上に忙しくなってきて、対中の毒消しができる首相のカードを使う暇がなくなってる。米大統領選挙が終わったあとも、トランプかバイデンか知らないが、このまま米中対決が突き進んでいけば、米国に味方する以外に選択肢のない日本も反中を進めていくしかない。
本当はそれは日本にとって最善の道じゃない。日本は、米国みたいに中国相手に力押しを続けられるようなパワーを持たない。パワーに劣る日本は、力技一辺倒ではなく、緩急をつけて波状攻撃しないといけない。
しかしそれ以上に米国との信頼関係が欠かせないから、今は緩急の「緩」をとる余裕がない。本当は日本は米国軍団の一翼を担うべきで、鉄砲玉になっちゃいけないから、突出すべきではない。それを考えても石破の短期リリーフを考えた。でもそれが難しい情勢になってきている。それだけ中国の暴走がひどいからでもある。
女系天皇の話はともかく、河野はもっと「満を持して」登板させるべきで、慌てて使ったら力を発揮できないままコケる。無駄遣いしたくないカードなんだよな。安倍での時間稼ぎはもう限界。本当は、安倍と距離のある人物が転けた後に一周回って河野登板というシナリオがいいんだがなぁ。