ところで手塚治虫の『ブラック・ジャック』の中に、権威主義的な一流大学として「東亜大学」が出てきてる。
さて東亜大学は現実に存在します。
ホームページによると、認可は昭和49年(1974年)。
一方、『ブラック・ジャック』の連載は1973年11月13日号から。
東亜大学のエピソードはそんなに連載初期じゃないので、おそらく現実の東亜大学ができた後に、手塚治虫がその存在を知らずに使ってしまった可能性が高い。
作中の東亜大学は、出身大学の名前で医者の価値を決めるようなところは東大がモデルっぽい。
「三流大学」(具体的な名前は出ない)出身のブラック・ジャックが、学生時代の友人の辰巳先生を助けて東亜大学出身の大先生をギャフンと言わせるエピソードで、ギャフンと言わされた大先生は報復として辰巳先生をクビにした。
のちに映画の出演を依頼されたブラック・ジャックが、無免許の自分が出ると映画そのものが潰されることを見越して、自分の代役に辰巳先生を起用していることからもそれなりにBJに認められてる医者らしい。