ふーんたしかにヨーロッパ人に世界地図を見せて「日本はどこですか?」と聞くと中国を指さす人が少なからずいるそうで…。逆に日本人に「フランスはどこですか?」と聞いても正しく指せる人がどれだけなのか怪しいけどw
今回の問題は、あちらでは「ゴーンが何をやったか」よりも「日本の司法制度はひどい!」みたいなニュアンスで報道された感じだから、捉えられ方の焦点が違うのかもね。つまりマスコミの報道姿勢が世論をそっちに誘導した部分もある。ゴーン自身も利用して、「日本で起訴されたら99%有罪になる不公正な司法制度だ」みたいに、まるで日本では司法と検察が結託してるかのような印象操作をしてるからね。日本で起訴されたらほとんど有罪になるのは本当だけど、それは検察が「有罪になる自信がなければ起訴しない」だけなんだが。
結局フランスの一般民衆って、日本が民主主義なのは知っていても、戦前の日本のイメージが抜け切れていないのかなあ…。
法を批判するのは全く構わないんだけど、批判していいのと破っていいのとは別なんだがなぁ。中国の法律みたいに政権が一方的に作ったのと同等に見られてるならそれはそれで残念。
私が21世紀に危惧するのは、トランプ大統領に代表される一国主義があまりにも急速に台頭してきてること。ヨーロッパ諸国でも、右翼政党が強くなってきてるし。「○○のトランプ」というあだ名が流行するように、排外的な政権が世界的に増えてきた。そういう「感情」が「法」を上回ってしまうのではないかとね。
それが人権思想であろうと何であろうと、捉えどころのない正義の概念や理念が法を上回れば、韓国が「情治主義」と言われるのと同じ状態になってしまう。
本家本元のトランプをはじめ、短絡的な一国主義が台頭するのは、アメリカをはじめ民主主義国が自信を失ってる表れだと思う。「強い自国」をアピールできるような、タフな(実際はともかくパッとそう見える)政治家が支持される。それは強さへの自信を失っている裏返し。ドイツでヒトラー政権が誕生した時の空気に似てきてる。
先進諸国がそんなふうに閉鎖的になれば、それに対抗する力のない発展途上国を中国が取り込んでしまう隙を生むだけだ。