選挙権が18歳に引き下げられたけど、期待したほど若者の投票率が上がらないらしい。
たぶん、選挙権を初めてもらった時は、大人としての責任を感じたりして投票に行くんだろうけど、すぐに「自分が1票くらい、どこの誰に入れても結果は変わらない」という無力感に襲われるんだろうな。あるいは、投票先を考えたとき消去法にしたら全部消えちゃって、誰も支持したくなくなったとか。
たしかに、自分が1票くらい入れても入れなくても結果は変わらない。でも、結果を変える力はなくても、自己主張しておく必要はあると思う。1票だけでなく、より多くの人がそう考えたら、当選落選を変えるまでに至らない場合も両者の「差」を変えることができる。当落が変わらなければ議席は変わらないけど、大差の勝敗と接戦の勝敗では、議席数に表れない「勢いの違い」になってくるもんだよ。
あと、高齢化が進めば進むほど、有権者も高齢者が増えていく。政治家は当選してこそ政治ができるのだから、何よりもまず当選することを優先する。若者が積極的に投票しなければ、人数の差で、高齢者優遇の政策をしなければ当選できないと政治家は考える。そしたら、どの候補者も高齢者優遇の政策ばかり掲げるようになる。
今後、若者はますます減り、高齢者がどんどん増える。高齢者は50年後の世界のことなんかあんまり考えないぞー。どうせ自分が死んだ後のことだもんね。でも若者は50年後の世界に生きてるから他人事ではないよ。若者の投票率が上がらなければ、そんな高齢者の「数の力」で政治が決まってしまうぞ。
若者の投票率が高ければ、政治家も若者の票を無視できなくなる。目の前の選挙で誰が当選するか、だけの問題じゃない。年寄りの言うことだけ聞いとけばいいさ、と思ってる政治家に「待たんかい、わしらがおるで!」と言うたらなあかん。
そのためにも若い皆さん投票に行きましょう。