南雲7 平成から令和へ

20南雲@お人好し
2019-05-08 01:55:07
ID:PBfamily

まあご存じのように学校にはいろんな問題があって、場合によって、学校に行くことがマイナスになることも現実にはあるわけだけど。

ただ小学校って基本的な社会性を身につける場でもある。それと勉強だって小学生範囲は常識として知っておくべき内容が多い。勉強に関しては家とか塾とかでも可能だけど、本当にちゃんとした内容が教えられる保証がない。「家で勉強やってるから学校行く必要ない!」という人(親)の中には、極端な例ではオウムのようなこと教えてる人もいる(かもしれない)。

学校で教える内容が正しいか、というと絶対的な保証はないけど、学校で教えられる内容は、教育委員会とか文科省とかだけでなく一般国民の目にも触れてるから、少なくとも今の日本の価値観から外れて暴走することはない。家庭内では勉強の内容が誰にも把握できず、親の思想や親の利益だけで教育されるかもしれない。実際、学校に通っていない子供のなかには、親に虐待を受けている場合もある。子供も虐待を受けている状態が当然だと教えられていたら、自分で声を上げることはできないし。

だから幼いうちの基礎的な教育は、内容がオープンである必要がある。
とは言っても、たとえばいじめにあっていたりしたら、精神的に病んでまで学校行けというのは本末転倒だし、いじめがなくても本人の精神的、身体的な状況によって、弾力的に考えるべきでもある。

小学生の「将来なりたいもの」の上位に「ユーチューバー」があるらしいね。これは別に驚くようなことではなくて、アイドル歌手になりたいとか、プロ野球選手になりたい、という夢の現代バージョンなのだと思う。

アイドル歌手になるために、普通の小学校に通うことが果たして一番の近道なのかというと、全くもって遠回りというか、ムダが多い。
しかし、アイドル歌手って、目指したらなれるような職業じゃない。「わたしはアイドル歌手になるから学校なんて必要ない」とか子供が言ったら、普通の親なら「ばっかもーん!(波平さん)」というだろう。仮になれたとしても、アイドル歌手の世界は子供が思ってるように美しい世界じゃない。なれても、その世界の現実の厳しさや醜さに絶望してやめていく人も多い。

ビジョンはあくまでビジョンに過ぎない。「捕らぬ狸の皮算用」をして、取り逃がした時のことを全く考えないのは、子供ならまあそんなもんだけど親としてはありえない。

その時の学校の対応が適切だったかどうかは、別の問題として検証する余地があるだろう。でも、どんな職業についても、その職業の中で「嫌な仕事」は必ずある。嫌な宿題をしたくないから不登校になって宿題をしなくていい、それをやっていたら、全ての職業につけない。
とはいえ小学生にそこまで自分で考えろって言っても無理。小学生は嫌なもんは嫌なんだよ。だからこれは親が悪い。本人はむしろ、親の被害者になる。

もっとも、こちらが知らないほどの苦痛が子供にあって、そのうえで親が判断しているなら、話は別。でも、単純な「わがまま」を許して、学校から「通学させてください」と言われているのを親が拒否しているのなら、それは「教育ネグレクト」に該当する。

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