ひどいけど…ひどくないっ!泣

2021/12/24 11:17:01

琴音は教室に行き荷物をロッカーにしまった。
「おはよっ」
隣の席の雪という子が琴音のそばにテクテクと歩いてきた。
琴音は、話せないので自由ノートに「おはよう」と書いた。
雪とは小2から友達なのだが…琴音は友達とは思ってなかった。何故なら…


「ねぇ!返して!」
黒板の前の席の春夏が雪にすごい勢いで怒る。
「なんのこと?w」
「筆箱取ったでしょ!見てたよ!ねぇ琴音ちゃんひどいよねこの人!」
「琴音~私ってひどい?」
雪は、腰に手を当て春夏にニヤケ顔を見せて言った。
琴音は急なことで驚いたがいつものことだった。雪は"いじめっ子"だから。
雪の犯行は、先生がいない時。
いじめ方法は、筆箱を盗む、雪が悪いのに人に擦り付けるなどだった。
それなら先生に言えば?とは思うかもしれないが雪はいじめの後は必ず…

先生に言ったらクラス中に嘘の悪い噂流すよ。
と言ってくるので言えない人が多い。さらに雪に逆らっても物を壊されたり物を取られたりする。
だから琴音も今回、、『ひどくないよ…』とノートに書いてしまった。
本当はひどいと思っている琴音だが怖くて言えなかった。
「ほらww」
雪は、ニコニコと笑った。
「もういいよっ」

筆箱を取られた春夏は諦めた。琴音も操られているということは察しがついていたから琴音には、怒らなかったが雪にはものすごく怒っていた。
春夏は、怒りながら教室を出ていった。
「はははっwwあいつよわっwねっ琴音w」
そう言われた琴音は何も言えなかった。
琴音は、涙をたくさんためて歯を食い縛る。恐らく琴音は今、助けてあげられなかった感情と怒りが混ざっているようだ。